鉄道298号線入口

鉄道模型趣味に道があるとすれば、その正体は途轍もない拘りとロマンなのだろう。

峠を越える新幹線

どうも~。土日は新型コロナウイルスのワクチン接種の副作用で
寝込んでいたTsukubaLinerです。
体質的にワクチンの影響が出やすいようで、5回目ですが、結構症状が強かったです。
家族では私だけがひどい症状なので、遺伝でもなさそうなんですよね。

 

さて、久々の更新はお出かけ記事にでもしましょうかね。

 

東北方面でいくつか気になっていたことがあり、これらの用事をまとめて済ませるために今年の秋に青春18きっぷで行ってきた記事となります。

 

今回の目的は以下でした。

 

E6系の間合い運用を利用してみる

E6系といえば秋田新幹線の専用車両で、「こまち」での運用が主ですが、運用の都合上、「やまびこ」での運用もあります。
E5系とE6系の堂々17両編成の「やまびこ」はそれ自体が珍しいことに加え、この運用でのみ、E6系に自由席が設けられます。(「こまち」は全車指定席です。)
そんなイレギュラーな運用を使ってみました。

 

②福島駅(新幹線)アプローチ工事の様子を見てみる

福島駅(新幹線)山形新幹線の上下線いずれの合流においても、
下り線を使う構造となっており、ダイヤ上のネックとなっていました。
このことから、上り線にもアプローチ線を設けてこのネックを解消しようと
工事が進んでいます。この様子を見てきました。

 

山形線代行バス輸送を利用してみる

上記②の影響で山形線は一部区間と一部時間でバスの代行輸送が行われています。鉄道の切符でバスに乗れるのは全国では稀有な例ですので、ついでに使ってみました。

 

④峠駅を訪問してみる

シェルターの中のホーム、餅の立ち売り、在来線に新幹線が走る・・・、個性的な駅というのは挙げればきりがないですが、ここはその中でも上位に入る駅でしょう。一度行ってみたかったんですよ。

 

この日は朝に東京方面を出ました。


私が利用を狙っている山形線代行バスは、新幹線で直行すると福島で時間を持て余すので、普通列車と新幹線のハイブリッドで北上しました。

青春18きっぷを使うと、その「1普通列車乗り放題」という点にばかり目が行って、特急や新幹線を使うことを避ける方が多いようですが、1日で行ける範囲やできることは限られており、そういった可能性を潰すこととなりかねません。ハイブリッドな利用で、より多くの距離を移動して、より多くの時間を現地での目的に費やすことを重視しています。

 

東北本線普通列車の本数が多い北限の宇都宮駅で下車しました。
ここまでは15両編成且つ本数が多いので移動に便利で、東北方面の行き来の際には新幹線と在来線乗り換えによく利用しています。宇都宮で朝食をとった後、東北新幹線に乗車。ここで①を達成です。

私の乗車した車両です。

勿論E6系に方に乗車しました。紅い車体、といえば「こまち」ですが、
「こまち」の文字はどこにもなく、「こまち」ではありえない自由席設定です。

画像の通り「やまびこ」です。

ちなみに、E6系はE5系と併結している都合上、
確実にホームの端に停まるので比較的車内は空いています。
16両目に乗車しましたが、私以外には1人しかいなかったです。

どの列車にもいえることですが、ホームの端までわざわざ歩く客は多くないのです。
つまり、静かな自由席をお求めの方はこの列車に限り、E6系一択ということです。

福島まで直行するとまだ時間を持て余すので、郡山で下車。

郡山にはやはりEH500がいました。

 

郡山からは普通列車で福島まで行きました。

 

福島ではまず一部時間に運休状態となっている山形線ホームを訪ねました。

代行バスを知らせる掲示

旧来ホームと電車の段差は東北ならでは

719系が1編成停車していました。この山形線ホームは切り欠き式でホームの仙台方に存在しています。代行輸送の時間帯であること、東北本線の短い編成が止まる箇所とは離れていることもあり、非常に閑散としていました。この車両もそろそろ引退が近いですから、撮影しておきました。模型では鉄コレでこの系列は製品化されているので、そろそろこの山形線仕様も製品化するでしょうね。

 

次に新幹線の建設中のアプローチ線を見て廻ることとしました。

上記は福島駅の跨線橋から見たアプローチ線工事現場です。画像左端の高架線は新幹線で、この高架線の更に左奥が山形方面となります。緑の養生がある部分がおそらくアプローチ線の橋桁となる部分で、橋桁は緩やかに画像奥から高架線に寄り添っていく姿が分かります。

 

これは改札外での撮影。ちょうど上の跨線橋から見た画像中央に黄色いクレーン車が首を長くしていますが、これを山形方面から見た感じです。ここは駅に入る商業施設の駐車場への入り口なのですが、車高は余裕でクリアできるようにアプローチ線は通されるようです。

 

これは駅北側(仙台方)の、駅の東西をつなぐ陸橋から見た画像。
首を長くするクレーン車で上2枚の画像との位置関係が分かるかと思います。
ここも、陸橋の上を交通を妨げない程度の高さで上手く上を通すようです。しかし、在来線・陸橋・新幹線本線・アプローチ線と折り重なって配置されているところからみると、福島が大きな都市であることを認識させられます。

個人的には、どうしても福島というと、代表的な都市としては最初に郡山が出てくるんです・・・。(福島の方、無知でごめんなさい。)

 

同じく陸橋からです。
「緩やかに画像奥から高架線に寄り添っていく」と表現しましたが、これが一番わかりやすいかもしれません。

陸橋の上から上り東北新幹線を撮影。ここで私の立っている場所とE5系が走っている高架線の間でアプローチ線が陸橋と交差します。つまり、アプローチ線完成の際には、ここから上り東北新幹線をこのように撮影することは困難となる可能性が高いです。

ここで②を達成です。

 

このあたりでいい時間となってきましたので、指定のバス乗り場に向かいました。

人が結構いたため庭坂にて乗車したバスを撮影

乗客は想定上に多かったようで、1台目のバスは満席となり、2台目が後からきて

私はそちらに乗車しました。(基本「立ち」はないようです。)

バスの乗り口には職員さんが検札をしており、車内には運転手1名と

車掌役(?)の方が1名いました。ここまでくると、バスとは言いつつも、もう鉄道ですね。


庭坂駅からは719系に乗車しました。バスは2台体制でしたが、さすがは鉄道車両2両編成でガラガラな状態でしたので、かなりゆったりとした気持ちで乗車しました。

 

庭坂から峠まではどんどん上り坂を登っていきます。それにしても上り坂が急ですね。ローカル線であれば特に気にするほどでもなくありふれた風景ですが、これが東北の代表的な幹線となればやはり驚きがありますね。ここを急行や特急が補機を携えて走った時代に思いを馳せながら虫の多い車内で峠への到着を待ちました。

 

で、件の峠駅がこちら。

駅名標を撮影し忘れるというミスを犯しましたが、まぁ一応駅はこんな感じです。
元々あった鉄道施設を利用して駅のシェルターとし小さな乗降場を配置したというのがこの駅の正体なわけですが、思ったより鉄道施設自体が大きかった印象があります。

 

 

ホームから撮影

ホーム遠景を駅出入口から

駅の外壁

古びた案内図

 

もっとこじんまりとしたところだと思っていました。屋根が高かったのと、光の差し込む隙間がそこそこあるので薄暗さはさほど感じなかったです。

ホームは、というよりもう北海道の町外れにある学校の朝礼台の大きい版みたいな乗降場なんですが、これもまた普段お目にかからないだけあって新鮮ささえ感じます。いかに身近にあるホームが立派かを感じさせてくれます。ここで④を達成です。

 

下り列車に乗って下車して、10分経たずにすぐに上り列車が来るのでささっと駅を散策しました。個人的に観光ができる鉄道遺構として保存して、たまに「つばさ」でも停めてほしい気もしますが、新しい板谷のトンネルが開通すればこの曲がりくねった路線を「つばさ」が走ることもなくなるのでしょう・・・。

 

そういえば峠駅で名物のおもち、売ってましたよ。今では珍しいホームから停車中の列車の乗客に対して売る「立ち売り」でした。峠駅のホームから719系の撮影をしたが画像が上にありますが、そこで背中が映っているのが立ち売りの方です。私は満腹でしたので購入はしませんでしたが、折角だし買って後で食べればよかったかも。

 

最後は上り列車で折り返して再び庭坂駅に戻ってきました。

庭坂駅の案内板。「上野」はかつての栄華を物語ります。

上り列車の乗客数を見て、多分これは代行バス1台に収まらないだろうと見込んで、庭坂駅では他の乗客より遅めに駅に降りました。

跨線橋代行バス

案の定、代行バスの「おかわり」があり、そちらに乗車しました。1台目は隙間なく座席にびっちり乗客が埋まってましたが、私の乗った方は私含めて5人はいなかったため快適でした。代行バスで往復したことで③を達成です。

 

福島からは仙台廻りで常磐線を使って関東に戻りました。

 

まとめです。当初の目的は無事達成できてよかったです。

「今しか見られないもの」を日本中見て回っていたら時間も金も足りませんが、これだけはちょっと見に行きたかったんですよね。皆さんもちょっとでも好奇心をくすぐるものがあれば飛びついてみたほうが良いと思います。こういうのは思い切りが大事です。

「いつか」は「もうやらない」の同義語だと思って、私は人生踏みしめてます!

 

以上でーす。

 

 

以下、余談です。

ちなみにこの数週間後、昔の仕事仲間と仙台で会う用事ができて再びこの近くを通りました。もっと早く分かっていればこの峠駅訪問とまとめられたな~。

 

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